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昼間の視力はOKでも夜は危険?「夜間視力」の低下と「隠れ乱視」の有無

運転免許の更新時に視力検査をクリアしても、「夜間の運転だけが苦手」と感じることはありませんか?

対向車のヘッドライトが異常に眩しい、道路標識や歩行者がぼやけて見える、街灯の光がにじんでしまう

これらは単に「歳だから」「目が疲れているから」という理由だけではなく、昼間と夜間で見え方が変化する、眼の仕組みに原因があるかもしれません。そのカギを握るのが、「夜間視力」と「隠れ乱視」です。


1. 瞳孔の働きと「夜間視力」の正体

なぜ夜になると視界が悪化するのでしょうか?その理由は、眼の中のカメラの「絞り」の役割を果たす瞳孔の働きにあります。

昼間(明るい場所): 瞳孔は小さく絞られます(収縮)。これにより、眼のレンズ(角膜や水晶体)の中央の、最も性能が良い部分だけを使って物を見ることになります。そのため、多少の度数のズレや乱視があっても、高い視力が保たれます。

夜間(暗い場所): 瞳孔は大きく開きます(散瞳)。このとき、レンズの周辺部分まで光が通るようになります。レンズの周辺部は中央部に比べて光学的な歪み(収差)が大きく、この歪みが光を分散させたり、像をぼかしたりする原因となります。

この、暗闇で視力が低下する現象こそが夜間視力(コントラスト感度)の低下の正体であり、夜間の運転をより困難にしているのです。


2. 眩しさや滲みの隠れた犯人:「隠れ乱視」と「ドライアイ」

夜間の見えづらさを増幅させている要因として、特に注意したいのが「乱視」と「ドライアイ」です。

◇ 隠れ乱視(潜伏性乱視)の恐怖

乱視とは、眼のレンズ(主に角膜)がラグビーボールのように歪んでいる状態です。軽い乱視は昼間はほとんど気になりません。しかし、夜になり瞳孔が大きく開くと、その乱視の影響が一気に顕在化します。

光がにじむ・放射状に広がる(ハロー現象)
・点光源が線のように伸びて見える(スターバースト現象)

これらの現象は、対向車のヘッドライトや街灯の光を実際よりも強烈に、そして不快に感じさせ、一瞬の判断を鈍らせる原因となります。

◇ ドライアイ(目の乾燥)の悪影響

眼の表面が乾燥して涙の層が不安定になると、光が眼に入る際にムラができ、視界がぼやけます。夜間、暗さに集中しているときには、まばたきの回数が減りがちです。

夜間運転時にドライアイが進行すると、目の表面の乱れが増し、眩しさや視界の滲みをさらに悪化させてしまうのです。


3. 安全なドライブは「夜間を意識した度数」から

夜間の安全を確保するために最も効果的な対策は、夜間の瞳孔の働きを考慮に入れた「適切な視力矯正」を行うことです。

昼間に「見える」度数と、夜間に「安全に、快適に見える」度数は必ずしも一致しません。

特に、軽微と判断されがちな乱視の矯正を夜間視力を考慮して適切に行うことが、光の滲みや眩しさを軽減する鍵となります。これは、市販の老眼鏡や、度数が合わなくなった眼鏡では決して得られない安全です。

夜間運転の不安は、当店にご相談ください

「夜間視力の低下」は、視力低下の一つの兆候であり、運転における危険を大きく高めます。

当店では、昼間だけでなく夜間の見え方、そしてお客様の生活環境を詳細にヒアリングし、夜間運転も想定した正確な視力測定を行います。最新の検査機器を用いて、お客様ご自身では気づかれていない「隠れ乱視」や、夜間特有の視界の歪み(収差)を考慮した、最適なレンズと度数をご提案いたします。

夜間運転に少しでも不安を感じたら、ぜひ一度、当店のプロフェッショナルにご相談ください。安全で快適なカーライフを、確かな視界でサポートさせていただきます。

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