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電車でスマホ酔い

こんにちは。よしかわや眼鏡舗の大岡です。

電車に乗って周りを見渡すとみんなスマホを見てますよね。
私は子供の頃から乗り物酔いしやすく、飛行機や遊園地の絶叫マシンはもちろん、揺れの少ない新幹線もダメ、近所のスーパーへ買い物へ行く車中ですら気分が悪くなってしまうぐらいでした。
なので電車でスマホを見るのは苦手で、移動中なるべく景色を見るか寝てしまうかしています。

では、なんで乗り物の中でスマホを見ると、気分が悪くなるのでしょうか。

そもそも乗り物酔いは、身体の平衡感覚を保とうとする三半規管が乗り物の振動で揺さぶられ異常を起こすことで起こります。

スマホを見るのは中心視といって、人間の視野のうち約30度以内の視野を見ている状態です。中心視は感度が高く細かく判別することができます。逆に周辺視は30度より外側の視野で、感度が低く大まかな判別程度となります。車を運転する時やスポーツをする時には、周りを見る周辺視が重要で、加齢とともに低下します。日常生活において中心視と周辺視の関与の割合は1:7と言われています。

揺れる車内で中心視を続け、文字等をしっかり見ようとする状態が続くと周辺視との前庭感覚のバランスが崩れて、気分が悪くなるわけです。

車内で気分が悪くならないように遠くの景色を眺めましょう、なんてよく言われますが、中心視をしないことで目から酔わないようにするということなんですね。

また、スマホを見るときは、小さな画面を縦にスクロールしますよね。
実は人間の眼は左右に動かすのは得意ですが、上下に動かすのはあまり得意ではありません。
苦手な上下の動きを長時間強いられることで気分が悪くなってしまうのです。

すごい裏技とかじゃなくて、ありきたりな結論にはなってしまいますが、乗り物でスマホ酔いしやすい方は長時間集中してスマホを見ることを避け、時々周りを見渡すことが、一番の回避法ですね。

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