40歳過ぎたら、眼底検査を。

こんにちは。
最近TVでバカボンのパパが「４０歳を過ぎたら、定期的に眼底検査を受けるのだ！」と提案するCMを見かけます。

人間ドッグで毎年眼底検査を受けている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は定期健診の中で法律で定められた眼の検査は視力検査だけなんです。
そのため、眼底検査は眼の中の病気を発見するための検査、となんとなくしか知られていないのではないかと思います。
視力が1.0以上見えてさえいれば「眼が良い」、視力が0.3とか0.1以下だったら「眼が悪い」と言いがちですが、視力だけが眼の健康のすべてではありません。

眼底検査では網膜や視神経、毛細血管などの眼の奥の状態を観察します。網膜剥離や緑内障、加齢黄斑変性などの病気を発見することができます。また高血圧や糖尿病、動脈硬化などの眼以外の病気が眼底動脈編成や眼底出血などを引き起こすこともあります。
中高年の方の失明の原因は１位が緑内障、２位が糖尿病網膜症、そして網膜色素変性症、加齢黄斑変性と続きます。
定期的な眼底検査でこれらの異常を早期発見することができます。
ハッキリ、明るく、鮮やかで、広い視界で見るために、１年に１度くらいは眼底検査を受けると良いかと思います。

また、ご自身でできる簡易的な網膜中心部（黄斑）の異常の有無を調べる検査もあります。

アムスラーチャートという方眼の図です。片目で３０CM離して真ん中の点を見るだけです。
線が歪んだり、欠けたり、中心が暗く見えたりしませんか？
あった場合はすぐに眼科を受診しましょう。
普段両眼で見ているので片眼にこのような異常があっても、もう片方の眼が補うため異常に気付きにくいです。
そのため定期的に定期検査やアムスラーチャートをすることで自分では気づいていない異常を見つけることが重要です。
４０歳を過ぎると、異常でなくても年齢相応に網膜もやはり変化が出てきますので、定期的に眼科受診、眼底検査をしてみてください。