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あの気球を見る機械って何?

こんにちは。よしかわや眼鏡舗です。
眼鏡を作る時の眼の測定って、不思議な検査が多くないですか?
健康診断の時のランドルト環や文字視標が見えているかの検査以外に乱視の検査や視線のズレの検査など、視力が見えているかだけではなく、様々な検査をしてお一人お一人に合った度数を決めています。

その中でもこの機械、どんな検査をする機械かご存知ですか?

眼鏡店や眼科に行けば必ずあるこれです!
のぞくと道路の先に気球が見えるあれです!

十数秒見ているうちにピントが合ったりぼやけたりして、あっという間に終わる検査なのですが、「オートレフラクトメーター」という機械なんです。
気球を見ている間に目に光を当てて測定をしています。
近視・遠視・乱視の度数と、眼のカーブを測定することができます。

このオートレフラクトメーターでの測定で、あ~この人は近視だなとか、乱視が強いなとか、ある程度の眼の状態が分かってしまうんです。

ただしオートレフでの検査はあくまでも予測値。この後の測定の道しるべにはなるけれども、オートレフだけで眼鏡の度数を決めれるわけではありません。
オートレフで出た値をそのまま掛けさせて微調整して終わり!の5分ほどで終わってしまう簡易的な測定で眼鏡を作るのは要注意です。

というのも、気球を見てあたかも遠くを見ているようにして、疑似的に眼を調節(ピント合わせ)させない設計になっていますが、実際に覗いているのは30cmほどの小さな箱。人の眼は近くを見ると無意識に眼を調節してピントを合わせようとします。
子供や若い人ほど調節機能があるので、オートレフでの値は調節して近視が強めに出たりします。老眼の大人でもピントを合わせる調節機能は残っているので、オートレフで必ずしも正確に測れるわけではありません。実際に測ってみたら、オートレフの値では過矯正になってしまう、見えるけど必要以上に強くて疲れる眼鏡になってしまう、ということがあります。
なのでこの後にじっくりとピントを合わせる調節が入らないようにして検査をすることが大事なんです。

結局は簡単に度数が分かるすごい機械!ではなくあくまで簡易検査、測定は人の手による検査をすることで、より精度を高めるものだと思います。
それでも、オートレフはその後の検査の精度を上げ、時間短縮にもつながる有用な機械なので、欠かせない検査となっています。

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